綿の花
 
門前町の様相の町があった
 
古民家を 綿を紡ぐ工房にしてあった 愛想のいい昔娘さんに声をかけられ中に入った
 
木綿で作った ネクタイ 合切袋 手提げ袋 などが展示してあった
 
別の部屋には 糸を紡ぐ古い時代の木製の機械が実演をしていた
 
 
お土産に綿の種を数個貰って来た  その中の一個が芽を出し咲いている
 
最初は播いたことさえ忘れ いつ引っこ抜こうかと思案していた
 
ついつい引き抜きそびれて 花が咲いて思い出した
 
あっ これが古代ロマンいっぱいの綿の花だったのだ
 
嬉しくなってきた
 
 
 
秋の月は天空に輝き 柿はたわわになっている
 
自然と共の生活は最高だ ときより聞こえてくる 子供達の澄み切った声
 
山鳩 カラス  雀に ひよのかん高い鳴き声 
 
自然に溶け込んでいる 僕のあげる般若心経に合わせて 吹いてくる風
 
唱和する カエル に 明け烏
 
人の手の内を探り合って生きてる世界の狭さを思う
 
人生は楽しむために有るんだよ って言われて何人がそうだ そうだ と言うだろう